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一語一会文書版更新【第32回】

今回のタイトルは

【誠一つ】


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 私が面と向かって祖父から何か教え仕込まれたようなことは特に何もなかったように思う。ただ祖父とは毎日共に読んでいた文章があった。その内容はよくわからなかったが毎日読むので所々諳じるようになった。そしてその文章にもなんとなく好感を持っていた。


 今思えばこの文章の内容が自分がこの道を信仰しようとする理由、目標、理想であり、生涯を通して自分に足りない物、求めているものだと思う。


 この数年、こどもが体調を崩し入院し、持病となり、嫁は命に関わる手術をした。家族とは不仲となり、また自らも心身に不調をきたした。


 どんなに頑張って日々を過ごしていたとしても、そこに正しさや目的があったとしても、誠を欠いた心を伴う日常の積み重ねからは不幸や不遇が周りに自らにあらわれてくる。


 頭ではわかっていても、自分の心に深く根差す悪い癖や性分は簡単には抜けてはくれない。



 日々こころに積もり重なるほこりを払って自由という一つの理をめざし、いつになっても定まらないころころと転がり落ちる誠を心に定めようと日々つとめる。


 互いに扶け合い、救いあえる世界をめざして日々を、内々互い互いに孝心し、家業に精を出す。



 今は亡い祖父が日々読み聞かせてくれた書き物はわたしに多くの事を教え、伝え、簡単に道から外れようとする私の心を善い方へ善い方へと導き、現れてくる病や事情は大きいものは小さく、小さいものは無難に代え、私の悪い癖や性分の根を切ろうとしてくれる。



 世界に身の回りにあらわれてくることに、怒りや憎しみに心を囚われず、人をたすけるこころを確かにもって自分にできることは何か考え行う。


 たとえそれが大きい事でも小さい事でも天の理に適うなら世界に身の内に溢れる恵みは身に心に大切な人たちに護りとしてあらわれ満たしてくれる。


 人を救ける心は真の誠一つの理。


 世界に見えていること、近くに見えてくることに見て見ぬふりをせずに、祖父が受け継いでくれた心の護りをかたく握って、理想のせかいを目指す心を棄てることなく向き合っていきたい。

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ありがとうございました。

過去の一語一会文書版はこちらから


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